The story of sapphire

The story of Sapphire

サファイア:9月の誕生石。宝石言葉「誠実・慈愛・平和」。「サファイア」という名前は、ラテン語で「青」を意味する「サフェイロス」に由来。日本でも「青玉」と呼ばれている。

古代ペルシャ人は、「この世界は大きなサファイアの上にのっていて、空が青いのはサファイアの光が反射している」と信じていた。旧約聖書にはモーゼがシナイ山で神から与えられた十戒は、サファイアに刻まれたとされている。こうした伝説もあり、サファイアは聖なる石、神の祝福を示す高貴な石とされ、ヨーロッパの王家や法王たちに大切にされてきた。聖職者の象徴として、サファイアの指輪が聖なる右手に輝き、ローマ法王・シクストゥス4世は300カラットのサファイアの指輪を身につけたまま埋葬されたという。聖母マリアの衣が青い色で描かれるのは、神聖な石「サファイア」の色で多い隠されることのない真実を表しているといわれている。

ヨーロッパでは、誠実な愛を育む石としてサファイアの結婚指輪も多く、イギリスチャールズ皇太子はダイアナ妃にサファイアの婚約指輪を贈り、そして母の形見となったそのサファイアリングは今、ウイリアム王子からキャサリン妃に贈られ、母子の愛を映す光となってロイヤルブルーの輝きを放ち続けている。

青いサファイアの目をもつ王子の像とツバメのお話・オスカー・ワイルド作の童話『幸福の王子』ではサファイアはよこしまな考えや色欲を消す力があるとされ、サファイアが持つとされる力、『誠実・慈愛・平和』の物語を描いている。

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