The story of Garnet

The story of Garnet

ガーネット:1月誕生石。宝石言葉:真実・友愛・貞操。語源はラテン語で「種子」の意味である「granatus」。実りの象徴として、行く道を照らし成功に導くと言われている。
古くから親しまれてきた石で「ノアの方舟のカンテラ」はガーネットであったといわれている。ノアは神からの一度の啓示で人々に馬鹿にされながら方舟を作り、自分がいつも身につけていたガーネットを飾る。その後、神が激怒して地球は嵐となり、四十日四十夜続いた大洪水の暗闇を、赤いガーネットが輝きを放ちノアの箱舟に救いの道を示してくれる。これが困難な道も明るく照らす石、自分の信念を貫くことのできる石といわれる所以である。ハリーポッターの賢者の石のモデルも笑われながらも信念を突き通し最後に賢者といわれたこのノアのガーネットである。
また、文豪ゲーテは、75歳の時19歳のウルリーケと恋に落ちた。ウルリーケは忠実・貞操の宝石言葉をもつガーネットを身につけ、片時もこの石を離さず愛を貫いた。今も二人の愛の証明としてボヘミア・ガーネット博物館に収められている。宝石にメッセージを託したまさに詩的なロマンティックな愛のストーリーである。
欧米では子どもに人生に忠実であってほしいという想いを込めて初めて贈る宝石がガーネットである。大学卒業記念のカレッジリングにも大切な仲間との友情の証としてガーネットが多く用いられる。
年の初め。信念・愛・絆・・・古代から愛され続けられるガーネットのパワーを信じて身につけてみるのも悪くない。

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