The story of Diamond

The story of Diamond

ダイヤンド:4月の誕生石。宝石言葉「純潔・不屈・不変・永遠の絆」。ギリシャ語のadamas「征服しがたい」が語源。地球上で最も硬く、何物からも傷つけられることのない物質であることから、どんな苦境にあってもそれを乗り越えられる力があると信じられてきた。また、その美しさやエピソードから、ホープダイヤモンドやコーイヌールなど有名なダイヤのように歴史上の悲劇や不思議な言い伝えがあるものが多い。
ダイヤモンドは、インドで最初に産出され、古代中東で王たちの権力の象徴となり、古代ギリシャに渡り「神々の涙」、古代ローマでは「星のかけら」と最強の護符として崇められた。嘘をついた者が持つとダイヤモンドが鈍くくもると信じられ、古代の裁判にも用いられた。やがて18世紀に入ると、インドでしか採れない幻の宝石と思われていたダイヤモンドはブラジルで発見され、広く知れ渡っていく。ナポレオンを始め中世ヨーロッパの男たちは不変の輝きのダイヤモンドで威厳を示した。男の宝石であり続ける一方で、その研磨技術の進化と共にダイヤモンドのもつ美しさにスポットライトが当たり始める。そしてベネチアの宝石職人ヴィンセント・ぺルジーのブリリアンカットを開発によりこの宝石の魅力は最大に引き出され、その美しさは女性の心を魅了し始める。現代もそしてこれからも人々の夢や憧れを映し、美の象徴として永遠の輝きを放ち、宝石の王・女王として愛され続けるのであろう。

鉱物学的には炭と同じ成分のダイヤモンド。長い長い年月と様々な条件の下で作り出された、壮大な浪漫宿るまさに奇跡の宝石である。

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