結婚指輪物語「共に歩む」

結婚指輪物語「共に歩む」

あるお客様が、80代のお母様の結婚指輪が変形して着けられない。とご相談にいらっしゃいました。拝見すると、お母様が歩まれてきた結婚生活の歳月の分だけ、リングの輪の形は姿をかえていました。しかし、貴金属は叩いて形を整え、表面を研磨することで、元に近いものへの再生が可能なことが多くあります。慎重に手を加え、見事にお母様のリングは蘇りました。左の薬指に結婚指輪を輝かせているお母様を見て、ご本人以上にお父様がお喜びになっているのが大変うれしく思われたそうです。そしてふと、ご自分に立ち返ると、ご自分はマリッジリングをずいぶん前に失くされていて、ご主人もサイズが合わず今は着けていない・・・あらためて「結婚指輪」に宿る愛を感じたお客様は、ご主人の指輪のサイズを直し、ご自分のマリッジリングをオーダーされました。

苦楽を伴侶と共にし、歩いてきた結婚生活を振り返ったとき、結婚指輪の愛の証としての本当の意味がわかるのかもしれません。リングそのものの重み以上の大きな愛情・信頼・絆。結婚指輪にまつわるストーリーは生涯紡がれていくのだと・・・

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